全体の音量の目安
Premiere Proのワークスペース内右下にある、音量のオーディオメーター。

動画を再生しながら、このインジケーターを見れば視聴しているポイントでの動画の音量がわかります。
音量が適切な時(-30dB〜-6dB)

全体の音が-24dB~-6の間くらいにあると大きすぎず小さすぎずの音量になるでしょう。こちらはあくまでも目安のため、動画の種類や実際の音環境によっては、それよりも、大きい音、小さい音でも良いでしょう。
音量が低すぎる時(-48dB以下)

一般的な動画において音量が小さすぎる場合は図のようにメーターのメモリが小さくなります。
音量が大きすぎる時(0dB以上)

全体の音量が0dBを超えてくる(オーディオメーターが赤色・黄色)と、音割れし、イヤホンから音が漏れたり、耳が痛くなるほどの大きさの音が流れます。
この状態で動画を書き出してアップロードすれば、間違いなく低評価ボタンがつくので注意しましょう。
音量の4つの調整方法
Premiere Proでできる音量調整の方法はいくつかありますので、主なもの4つを紹介していきます。
実際は一つ目を覚えておくだけでも十分です。ただし、余裕が出てきたら複数覚えておくことで、状況によって使い分けられるため、編集が楽になります。
それでは紹介していきます。
①【全体】オーディオトラックミキサーのつまみで音量調整
まず初めに、動画の音量全体の調整です。
左上の「オーディオトラックミキサー」を選択します。

自分が音源をトラックに配置した数だけ、オーディオトラックミキサー内に左から「A1」「A2」…と表示され、一番右には「ミックス」と書かれた全体の音量が調整できるつまみがあります。
調節したいトラックのつまみを上下に動かすことで、音量調整できます。
全体の音量の調整や動画を再生しながら音量を調整したい時におすすめの方法です。

②【個別】クリップのバーを動かして音量調整
シーケンス内オーディオトラックの空白部分をクリックするとトラックの表示領域が広がります。(下記gif画像参照)
トラック上に表示される白線を上下に動かすことで音量を調整できます。
白線をクリックして動かすと数値も表示されます。

③【個別】エフェクトコントロールで音量調整
エフェクトコントロールでも音量調整ができます。
音量調整をしたい音声・BGMのクリップを選択
エフェクトコントロール上にて下記の領域を表示
オーディオ→ボリューム→レベル
レベルの横の時計マーク(キーフレーム)をクリックして外し、数値を入力(スクロール)もしくはしたのつまみを左右に動かすことで音量調整ができます。

④【個別】エッセンシャルサウンドで自動調整
ラウドネス
あまり細かい出来は気にしないので、Premiere Proで自動調整したい。そんな方にはこのほうがおすすめです。
エフェクトパネルでエッセンシャルサウンドを選択
編集タブを選択し、音声なら「会話」、BGMなら「ミュージック」、効果音なら「効果音」を選択

次に「ラウドネス」のチェックボックスが付いていることを確認したら、自動一致をクリック

するとBGMの音量を自動的に最適化してくれます。
ダッキング
Adobeの公式ページにはBGM単体での音量目安は「-15dB」とあります。ただしこれはあくまでBGMだけでの音量の目安です。
動画そのものの音声を同時に流す場合、BGMの音量が大きすぎて音声が聞こえづらいことがあります。
ダッキングを使えば音声と重なり合う箇所に関してはBGMの音量を自動的に小さくなるよう調整し、話し声がなくBGM単体の箇所は音量が大きくなるよう調整されています。
